Night Large Snake

溜まり場に着いて、静かな二階に行く。

「ねぇ、海。」

「あ?」

「なんで二階にはあんまり人が来ないの?」

海は冷蔵庫を開けて、缶コーヒーを取り出している。

「二階は決まった奴しか来れねぇから。」

決まった奴?

私がまた口を開こうとしたら、海が説明する。

「上に来れるのは、『夜の大蛇』の幹部とそれに関わる奴だけだ。
京や九条みたいなのだけが来る。」

「私、来ても良いの?」

“何言ってんだ”って顔をされた。

そして、考える。

落ち着けば考える程の事じゃなかったけど。

私は海の彼女だから。

言葉に出来る事は、やっぱり納得がいった。

「あいつ等が来たら、飯食いにいくから。
何食べたいか決めとけ。」



< 155 / 525 >

この作品をシェア

pagetop