Night Large Snake
溜まり場に着いて、静かな二階に行く。
「ねぇ、海。」
「あ?」
「なんで二階にはあんまり人が来ないの?」
海は冷蔵庫を開けて、缶コーヒーを取り出している。
「二階は決まった奴しか来れねぇから。」
決まった奴?
私がまた口を開こうとしたら、海が説明する。
「上に来れるのは、『夜の大蛇』の幹部とそれに関わる奴だけだ。
京や九条みたいなのだけが来る。」
「私、来ても良いの?」
“何言ってんだ”って顔をされた。
そして、考える。
落ち着けば考える程の事じゃなかったけど。
私は海の彼女だから。
言葉に出来る事は、やっぱり納得がいった。
「あいつ等が来たら、飯食いにいくから。
何食べたいか決めとけ。」