Night Large Snake
何をしたって、時は平等に流れる。
夏休みの課題を終わらせて、暇になった私にも。
「明日海行くから、水着持って、朝の9時にここ来て。」
九条さんは言う。
水着?
私は泳ぎはしないものだと思っていたから、家に帰ってクローゼットの中をかき出した。
…なんと。
プールには、学校でしか入らないから私はスクール水着しかない。
海にスクール水着…。
なんともミスマッチな感じもしたけれど、まぁいいか、と諦めた。
「結構来るね。」
「あぁ。」
海の背中に隠れながら、私は周りを見る。
見るからに柄の悪そうな男の人達。