Night Large Snake

その言葉と共に、私は深緑ソファーに座らされた。

「あ…ありがとう。…海は?」

「あ?」

「海は座らないの?」

「ここで充分。」

と肘掛けに浅く腰を下ろした。

あ、そうなんだ…と思い正気に戻る。

誕生会?の主役になんて事やらせてるんだ、私は。

「やっぱ…「何飲む?」

立ち上がろうとした私に被せるように、海はこっちを向く。

「えと、お茶…。」

そう言うと、近くの人から、サッとペットボトルが差し出された。

お礼を言って、フタを開ける。




< 217 / 525 >

この作品をシェア

pagetop