Night Large Snake

ここからだと、部屋全体が見渡せる。

「ここは、海の席なんだね。」

私はお茶を飲んで、ペットボトルを床に置いた。

バッグからプレゼントを出そうする。

その前に声がかかった。

「うー、来てたんだ。」

九条さんの声。

私は顔を上げて、九条さんを見た。

「…おさげ…?」

「古い。」

九条さんの長い髪の毛は三つ編みにされている。

可愛い!!

「可愛い、すごく可愛い。」

「ありがとありがと。
ねぇ、アイツ知らない?」

京のことかと思って、向こうのソファーを指差した。




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