Night Large Snake
何秒か見つめあった後、腕を引っ張られた。
ベッドの中に引き込まれて、キスをする。
…私。
なんで噛みつかれてるって思わないんだろう。
その答えはもう出てる。
唇を離して、海は何も言わずに抱きしめてくれた。
…私は海に溺れてる。
恋愛経験なしで、執着心もなくて、頭が良いだけの何にも持っていない私が。
まさか、ここまで誰かを愛するなんて私でも思わなかった。
「海?」
「…んだよ。」
「何で今日、泊まれって言ったの?」
海の腕の力が緩む。
視界に入るゴールドのチェーンネックレス。
キラキラ光るソレに、静かに触れてみた。
「酔ってたから。お前送るの無理だなって思ったんだよ。」
出てきた言葉に、唖然とした。