Night Large Snake
………何?
困惑して混乱する頭を必死で抑えた。
でも、相手は待ってはくれない。
くれる訳がない。
私に有無を言わせず、その男の後ろから何人かが出て来る。
あっという間に囲まれて近くに停まっていたらしい車に引き込まれた。
お腹が空いてる感覚は吹き飛ぶ。
怖くて仕方がない。
パニックになっているのに、体は動かなかった。
私は叫ぶ事もせず、車は簡単に発車する。
怖くて仕方がない。
私、殺されちゃうの?
「ちょっと眠ってね。」
誰かがそう言って、私の口元にハンカチを持ってきた。
何かの薬品なのか、ソレを吸い込んだ私は意識が遠退いた。
…いや…。