Night Large Snake

目を開けたソコは、知らない場所。

白い天井。

顔を少し動かすと、横になった……立っている人の姿が見えて、自分が横になっていたのが分かる。

「姫さんのお目覚めだ。」

さっきの男の声。

…私は姫さんじゃない。

「あの大蛇の女だなんてどんな奴かって思ってたけどさぁ?」

さっきの薬品のせいか、手足が痺れる。

茶髪の男は、私の頬に触れた。

「か弱いなぁ。」

「…か弱い?」

私は思い切り睨みつける。

ソレが楽しいのか、相当変な人なのか、クスクスと笑っていた。




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