Night Large Snake

その違いが分かってきた私は少し嬉しい。

「海の髪、綺麗。」

金色で、時々お店の看板についている光でキラキラと光る。

「…お前はそのままが綺麗だ。」

…………うん?

最初、言われた意味が全く理解出来なくて眉を顰めた。

理解したら、それはもう大変だった。

顔に体中の温度が集まって、夜だから分からないだろうけど真っ赤になった。

それから、足がもつれて転びそうになる。

「動揺しすぎだろ。」

ソレを見た海からの一言。

生まれて初めて、綺麗だって言われた。

「海もそのままでいて。」

お返しにそう言った。





< 288 / 525 >

この作品をシェア

pagetop