Night Large Snake
その違いが分かってきた私は少し嬉しい。
「海の髪、綺麗。」
金色で、時々お店の看板についている光でキラキラと光る。
「…お前はそのままが綺麗だ。」
…………うん?
最初、言われた意味が全く理解出来なくて眉を顰めた。
理解したら、それはもう大変だった。
顔に体中の温度が集まって、夜だから分からないだろうけど真っ赤になった。
それから、足がもつれて転びそうになる。
「動揺しすぎだろ。」
ソレを見た海からの一言。
生まれて初めて、綺麗だって言われた。
「海もそのままでいて。」
お返しにそう言った。