Night Large Snake

九条さんから舌打ちが聞こえる。

…け、喧嘩?

「はいはーい、止め。お前等本気出したら部屋が荒れるし。うーちゃんいるからな?」

一歩間違えば、爆発しそうな空気の中。

京は呑気な声を出した。

私は、海が殴りかかったら抱き付いて止めようとしていたけど…。

ほっと胸を撫で下ろしてぴったりと海の腕に張り付く。

「そういえば、今度うーの誕生日なんでしょう?」

さっきとは打って変わって普通の声を出す九条さん。

頷く。

「マジか。なら、誕生会開かねーとな?」

京がおぉ、と驚き提案をした。

「誕生会って京が開いてるの?」




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