Night Large Snake

起きた時はまた海の腕の中で…暖かかった。

そして時計は7時を過ぎていた。

眠りすぎたのか、頭が重い。

「…海。」

「あ?」

「お腹…減った。」

どれだけ図々しいんだ、と思ったけど海の腕を解除しなくては出られない。

「ファミレス。」

「うん。」

そう言い、頭を掻きながらベッドを出る海。

私も後から続いた。

明日は学校で、京達が誕生日パーティーを開いてくれると言っている。

玄関の扉を出ると、海がバイクのエンジンをふかしていた。

少し肌寒い。

私は、海の大きな背中に抱きついた。



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