Night Large Snake

テレビには、明日の天気予報が流れていた。

髪の毛から落ちる雫が冷たい。

音がして、そっちを見れば海が立っていた。

「…止めるか?」

私が何も言わないからか海は心配そうな顔をして言う。

黙って首を振ると、啄むようにキスをされた。

目を閉じると、静かに押し倒されて…



嫌な事を思いだした。




首筋に顔を埋める海。

目を開きたい。

でも出来ない。

……怖い。



目を開いて、そこにいるのは金髪の愛しい人だという事を確認したい。



…体がいうことを聞かなかった。



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