Night Large Snake
Mask my true character.
寒いというより冷たい。
冷たい温度の空気が肌を刺すように触れる。
大晦日の朝。
私は家にいた。
掃除をしなくてはいけない。
そう気付いたのは昨日の夜。
元旦は溜まり場のみんなが集まる宴会があるらしく、今日掃除する事に決めた。
掃除と言っても、使っている物が少ないからすぐに片付けられる。
窓を拭きながら、あとする事を考えていた。
急に、玄関のチャイムが鳴って。
「…何?」
思わず口に出してしまうほどの扉を叩く音が聞こえた。
それはもう、ゾンビが屋敷のドアを叩くかのように。