Night Large Snake

京の煙草は九条さんが持っていた携帯用の灰皿で消される。

「九条さん、煙草吸わないのに持ってるの?」

もしかして京の為に?と思い、聞いてみた。

「まさか。これ、さっき居た後輩からぶんどってた。」

有り得ない、という顔で京が言う。

ぶ…ぶんどって…。

「貰ったの!」

ムキになった九条さんは京を睨みつける。

折角掃除が終わったというのに、二人がバトルを繰り広げて荒らされたら大変。

私はそれを避ける為に、二人にお昼ご飯に行こうと誘った。

「どこ行く?」

またしても、京の運転らしい。



< 350 / 525 >

この作品をシェア

pagetop