Night Large Snake
でも、少し…
私は海の首に手を回してみる。
海の鎖骨に押し付ける顔は、本当は真っ赤だと思う。
「眠くなんだけど…。」
…どうやら、海は私の体温で眠くなるらしい。
ごめん、と体を離す前にガシっと腰に手を回される。
「何!?」
「耳元で喚くな。」
「あ、ごめん…。」
「運んでやる。」
耳を疑う。
いやいや、いつか海は私を運んでくれたことがあったと思うけど…。
「おおお重いから!!」
そんか言葉なんて気にもせず、海は平然と歩いて行った。
「あ、海…とうーちゃん?」