Night Large Snake
「…にしてもアレだな。」
煙草を買いに海と京が行ってしまい、九条さんは缶コーヒーを買いに自販機まで行ってしまった。
車内には澤田さんと二人きり。
特に話す話題もなく、静かに窓の外を見ていた。
「何ですか?」
「ウミは変わったな。」
ウミ…と言われてドキリとするけど、もちろん海の方。
「そんなにですか?」
荒れてた、と聞いた事はある。
私がまだ誰とも関わっていない時、学校で沢山の噂が流れていた。
「想像も出来ないくらい酷かった。」
笑い飛ばすみたいに、澤田さんは言う。