Night Large Snake
京が笑いながら、後ろを向く。
九条さんも。
その時、窓から街灯が差し込んで見えた。
「く…じょうさん?」
驚いて、声が掠れる。
九条さんの頬には、青い痣が出来ていた。
いつか…まだ全然関わっていない頃も、顔に大きめの絆創膏をはっていた時があった。
あの絆創膏の下はこんな風に?
「…あー。」
それを私に見せたくなかったのか、九条さんは『しまった』という声を出す。
「京。九条さんのこと、なんで守ってあげなかったの?」
…久しぶりに感情的になった気がする。
私の言葉に、京が驚いた顔をした。