Night Large Snake
薬箱を見たけど、胃薬がない。
諦めてソファーに横になる。
重たいカバンの中身を狂ったように全部バラまいてチョコレートをゴミ箱に入れた。
…壊れてしまいそうだった。
暖房を付けて、ソファーで寝る。
起きたのは、携帯が鳴ったから。
ディスプレイの時計は21時を回っていた。
「もし…もし?」
名前を確認するのを忘れて、そのまま出てしまった。
『おい。』
本当に失敗した。
「うん。」
『今日溜まり場来ないのか?』
海だった。
「うん…お腹痛くて。」
『病院は?』
「寝てれば治るよ。だけど、明日学校休む。」