Night Large Snake

薬箱を見たけど、胃薬がない。

諦めてソファーに横になる。

重たいカバンの中身を狂ったように全部バラまいてチョコレートをゴミ箱に入れた。

…壊れてしまいそうだった。

暖房を付けて、ソファーで寝る。






起きたのは、携帯が鳴ったから。

ディスプレイの時計は21時を回っていた。

「もし…もし?」

名前を確認するのを忘れて、そのまま出てしまった。

『おい。』

本当に失敗した。

「うん。」

『今日溜まり場来ないのか?』

海だった。

「うん…お腹痛くて。」

『病院は?』

「寝てれば治るよ。だけど、明日学校休む。」




< 388 / 525 >

この作品をシェア

pagetop