Night Large Snake
Contradiction.
扉を開けると、いつものように海がソファーに座っていた。
そのことに少しホッとして、私はその傍に行く。
「…おい。」
不機嫌そうな声で、こっちを向かずに言う海。
チョコレートかもしれない。
九条さんから聞いて、私が来なかったのを怒ってるのかもしれない。
「…あ、ごめ…。」
「お前、なんでここにいんだよ?」
…………え?
私が、ここに?
海を見た。
目を見開いた。
海の足元には、私がしていたようにソファーに寄りかかる女子の姿。
「…え…と。」
元彼女の姿。
「早く帰って?」