Night Large Snake

教室が懐かしく見えた。

相変わらず、話す友達もいないけどこの雰囲気が好きだと思う。

私までもを覆ってしまうような雑音すら。

結局、居場所が欲しいんだ。

私だけが、私しか居られないような場所が。




でも、昼休みに屋上へ向かう足が止まってしまうのは何故だろうか?

椅子から上手く立ち上がれなかった。

けれど、このままじっとここに居れば京や九条さんが来るかもしれない。

それで帰りは溜まり場に一緒に連れて行かれて…。

思考がストップする。

溜まり場には、行きたくない。



< 393 / 525 >

この作品をシェア

pagetop