Night Large Snake
Again.
鼻をくすぐる香りに目を覚ます。
亜利哀が寝ていた場所に亜利哀はいなかった。
テーブルのうえには、朝食であろうトーストたち。
「ご…っ。」
豪華!
久しぶりにお腹が空いた気がする。
亜利哀よりも先に朝食に食いつく私は酷いと思ったけど…人は欲求には勝てない。
モグモグと目玉焼きを口に運び、電気スタンドの上に私の携帯が置いてあるのに気づく。
昨日手ぶらだったから、きっと亜利哀が持ってきてくれたんだろう。
お風呂の方からシャワーの音が聞こえた。
そこにいたんだ。
私はすっかり安心して、朝食を食べ続けた。