Night Large Snake
金髪と綺麗な顔に、黒いピアス。
背の高い身体。
「…なんだよ?」
驚いたけど、驚けない。
酷く機嫌が悪そうな唸るくらい低い声を出す海。
久しぶりなのだけど…
「腹は?」
これは予想もしなかった怒り様。
私を通り過ぎ、ベッドに座って組んだ足に肘をつく。
その声にまたズキズキとお腹が痛みだす。
「聞いてんのか。」
「なんでここに…いるの?」
絞り出すように出た声は少し掠れた。
「篠原の女に呼ばれた。」
私は海の質問に答えていないのに、素直に私の質問に答えてくれる。