Night Large Snake
繁華街の中のメインストリートという場所に出たのは分かった。
でも、それ以外は何も分からない。
「…海って頭良いんだね?」
運転免許を持ってるのかは分からないけど、海はハンドルを握ったまま右腕は窓にかけていた。
「…何が言いたい?」
「あ、嫌みとかじゃなくて。最初に会った時も、『名前書けば受かる馬鹿高校に通ってる』って言ってたから。」
「あぁ。」
「私よりも、ひとつ上だから入学するのに大変なのに。スゴいなって思ったの。」
長い説明を終えた。
海は何も言わない。
…やっぱり、嫌みに聞こえたかな?