Night Large Snake
そういえば、何の話だろう?
わざわざ九条さんの家でしないといけない話?
足が竦む。
…私の人生って、いつからこんな波瀾万丈の人生になってたんだろう。
絶対こんな、極道のお家に入るなんて考えた事もなかったのに。
緊張してガチガチの私の頭を海は撫でてくれる。
「ただの友達の家だろ。」
そう言われて気づく。
そうだった。
ここは、九条さんという友達の家。
海の腕にしがみついて、お屋敷に入った。
「海は初めてじゃないの?」
「何回か来た。」
…何の用でだろう。