Night Large Snake
どうしよう。
また少し機嫌が悪くなってしまったらしい。
「あ…謝るから機嫌を直して欲しいな?」
「機嫌悪くねぇ。」
そう聞こえるんだってば!
なんだか、何を言っても無駄な気がして、話題を変えることにした。
「九条さんのお家、広いね。迷路みたい。」
「無駄にデカいって当人が言ってた。」
やっぱり。
九条さんは言いそう。
「でも、あんまり好んでる感じじゃない気がする。」
あぐらをかいた海がこっちを見た。
私も視線をあわせる。
「何でそう思う?」