Night Large Snake

前に、九条さんは女の子として生まれてきたのを嫌がって、手術がしたいと思っていた事があったらしい。

教えてくれたその時、家にそれ程誇りを持っているんだと思った。

その…裏の感情。

あ、そういえば。

「海ってお姉さん居るんだよね?」

「…あぁ。」

「仲良い?」

あんまり関係は無いけど聞いてみる。

「…まあまあ。口うるさいけど。」

フッと笑って答える。

「お前は?」

ドキンとした。

私は、聞きたいことはあるのに聞かれるのが嫌なことが多すぎる。

少しを口を噤むと、障子がまた開いた。



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