Night Large Snake
その子がドアの向こうに消えて、海が言う。
「『闇の蝶』の総長。」
「え!?あの女の子が!?」
あの、京が言ってた追われているらしい総長。
海の、『夜の蛇』の、一番上に立つ人。
「女の子っても、確か高校だ。」
「そ…そうなんだ。」
「…蝶々に身長の事言うと、恨まれるぞ。」
心が見透かされていた。
部屋に戻って、ベッドの横にある自分の鞄と共にさっき買った物を置いた。
「…シャワー浴びてこい。」
その一言で一気に緊張が走る。
こくこくと頷いて、バスルームに入る。