Night Large Snake

その子がドアの向こうに消えて、海が言う。

「『闇の蝶』の総長。」

「え!?あの女の子が!?」

あの、京が言ってた追われているらしい総長。

海の、『夜の蛇』の、一番上に立つ人。

「女の子っても、確か高校だ。」

「そ…そうなんだ。」

「…蝶々に身長の事言うと、恨まれるぞ。」

心が見透かされていた。

部屋に戻って、ベッドの横にある自分の鞄と共にさっき買った物を置いた。

「…シャワー浴びてこい。」

その一言で一気に緊張が走る。

こくこくと頷いて、バスルームに入る。



< 449 / 525 >

この作品をシェア

pagetop