Night Large Snake

思わず目をそらすと、耳元で囁かれる。

「俺より先に眠んのかよ?」

甘いその声に目を閉じかけた。

「そ…そんなわけじゃ…。」

「…お前。」

長い指を唇に当てられる。

心の中がキュッと締め付けられた。

「居なくなりそうで怖い。」

いつか聞いた言葉だった。



< 454 / 525 >

この作品をシェア

pagetop