Night Large Snake

「初めまして、椎名海君とお付き合いさせてもらっております大原雨水と申し…。」

「そんなに固くならなくても大丈夫だよ?」

お昼ご飯の用意をし始めた海のお母さんはキッチンに行ったので、お姉さんに自己紹介をしておいた。

「海と同じ名前なんだね、同じ字?」

「雨に水って書いて、ウミです。」

「すごい真反対だ。」

クスクス笑う海のお姉さんは、それは海に負けず劣らず綺麗な人。

「あたし、リクっていうの。李(スモモ)って字に久しいで李久。」

ドキリ、と心臓が打たれる。

驚きすぎて反応も出来なかった。



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