Night Large Snake

あ、ギターの人もカッコイいかも。

目をパチクリさせたら、肩に腕が回って顎が捕まえられた。

「お前が見てんの、男じゃね?」

「そんなことな、」

いよ?

その言葉は飲み込まれた。

重なった唇がこじ開けられて、柔らかい舌が入ってくる。

音を立てて唇が離れて、海は離れた。

うん?と海を見ると

「眠んねぇのか?」

「…寝る。」

ジレンマ、ってある。

海が好き。

でもスるのは怖い。

でも、逃げたくは無い。

「…初めて会った時。」

私は海の隣に横になって海の手を握ってみた。



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