Night Large Snake
椎名家の近くのファミレスに入る。
そこでも、ファミレスの角の席に通され。
「オムライスが良い。」
「ここでもオムライスか。」
「味が違うかもしれないし。」
すっかり機嫌の良くなった私に、海は呆れ顔。
3月なだけあって、綺麗な青い空。
眠くなってきそう。
「来年は卒業だね。」
なんでかそんな寂しいことを考えてしまった。
「卒業しても、多分変わんねぇけどな。」
目を伏せながら言う海は少し眠いのかもしれない。
─変わらない。
その一言で、こんなにも嬉しくなるなんて。