Night Large Snake

浮気。

なんて、海が…海が…するわけ…。

「わ…私もしてくる!」

コップを床に置き、立ち上がる。

なんだかテンションが上がって可笑しい感じもするけど、今は気にしていられない。

「ちょっと、うー?」

九条さんの声が後ろに聞こえたけど、溜まり場を出た。

繁華街の中へ入って、フラフラ歩いた。

夏の夜は暑い。

三年に上がって、高校最後の夏だけど季節は順序良く進む。

そういえば、海に繁華街は一人で歩くなって…じゃない!

繁華街に居れば、誰かが声をかけてくれるはずだもの。
それで一緒に歩いて…。


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