Night Large Snake

何が?と聞き返したくない。

聞いたら、私は認めなくてはならなくなる。

そして、この人達から離れられなくなる。

「…大家族なの?」

「家族みたいなもん。」

意味不明だ。

だから、私がする質問はこう。

「ここ、何なの?」

最初からそう聞けば良かったのに。

大体予想という物はついていた。

「俺の二番目の家。」

…イコール溜まり場ですね。

それから黙った。

私は体育座りをしたまま退屈過ぎて浅い眠りについた。

ハッと目を覚ますと、薄暗い闇から真っ暗になって焦った。

手探りに携帯電話を探して、時間を見ると7時になっていた。

私は色々な障害物に当たりながら、ドアの方に寄り耳を済ました。



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