Night Large Snake
駄々っ子、というか我が儘な台詞。
こんな事を言うような人だったのか!!とつくづく思い知らされる。
…ではなく、きっと。
「んじゃ飯行くか。」
京は立ち上がる。
九条さんも私の肩を叩いて立ち上がる気配。
「あんたも。」
…きっと私に気を遣ってくれたんだと思いたい。
私は、女の子を無視して九条さんの後を追いかける。
海の方は見れなかった。
ローファーを履いて、もう先に出てしまった二人に追いつこうと扉を開けたら…。
目の前には、熱いキスを交わす通称バカップルの二人の姿。
「!!」
私はまた、扉を閉めた。
叫ばなかった自分を誉めたいと思う。