Night Large Snake

切らせた…というか黙らされた？

さっきから、私の頭のネジは弾け飛んだらしい。

私の唇に、甘噛みするように柔らかく歯をたてる海の唇。

…何？

動揺しすぎて、思考回路が遮断された。

「……ん…。」

さっきまでのマシンガントークはどこへ行ったのやら、鼻に抜けるような声しか出ない。

…どうやら、また噛みつかれたらしい。

知らないうちに、息を止めていて酸欠に陥った。

やっと離された時、これって程ない暴言を吐こうかと考えたけど、酸素を補給するのが先だった。

前に首に噛みついた時同様に、海は私の肩をがっちりと掴んでいる。

「…死にかけた。」

やっと口がきける私が言った暴言はこれ。

「殺しかけた。」

ひらりとかわされた海からの返事はこれだった。