Night Large Snake
そんな事があって、三日後の昼休みに屋上に行った。
長袖が暑くて、熱中症になってしまいそうだったけど、小さな小屋の影に入って一息ついた。
あれから海を見ていない。
毎日来てるんじゃなくて帰りは京か九条さんが送ってくれる。
京と九条さんのセットを学校で見れるのは、三日に一回くらいの頻度でしかない。
でも、誰とも会わない日は無い訳で…つまりすごく守ってるんだと思う。
屋上には、既に九条さんがいて私を見ると少しだけ微笑んだ。
「…良い事あった?」
優しそうに、というか嬉しそうに微笑んでいる。
私が入ってきた扉から音がして開いた。
「あははははっ」
ゲラゲラ笑う京は、意味不明なくらい笑っていた。
笑い茸でも食べたのだろうか?
もしかしたら、九条さんも巻き込んで二人で心中しようとしていたのかもしれない。