続!イジワル王子とお姫様
私が過剰に反応し過ぎなのかぁ。


お母さんが家にいるかもしれないのにね。


「あのね、杏は銃士くんと部屋で……なにするの?」


私がそう言った途端、杏が爆笑して私の背中を、バッチーンとたたいた。


「やっだー! 桃香、そんなの聞かないでぇ。え、聞きたい? じゃあ、詳しく……」


――ボカッ!


「あいたっ!」


突然杏が叫び、その背中めがけて、カバンが飛んで来た。


うしろを振り向くと。


……うわぁっ!


ナツキくんだぁ~。


ナツキくんは、手に持ったカバンを杏の背中に軽くあて、不機嫌そうな顔をしてる。


今の……聞かれてたぁ?






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