続!イジワル王子とお姫様
「なっ……ナツキくん、なんで私たちのうしろにいるのっ?」


かなりビビった表情で振り向いた杏を見て、ナツキくんはカバンを持った手を下げる。


「杏、余計なコト吹きこむなよな~。オレ、警戒されんじゃん」


け……警戒。


アハハ……。


「いーでしょ、別に。私と銃士くんの話なんだから?」


今度は杏はイジワルな顔をして、ナツキくんを見上げる。


「よくねーって……」


ナツキくんはチラッと私を見る。


「アハハ、ちょっと杏に聞いてみちゃった。参考のために……ね?」


「杏と銃士の話なんか参考になるかよ。昨日だって映画館でアレだぜ。マネできる?」




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