続!イジワル王子とお姫様
「ねっみ」


「昨日遅かったんだ?」


「あぁ、オレ夜型だから。桃香は間違いなく、21時には寝てるよな?」


「ねっ、寝てないよぉ。22時だってばー」


「……あんま変わんねぇし」


ナツキくん、苦笑しながら、またひとつ大きなアクビ。


アクビしてても、顔、キレイですから。


うーん、幸せ……。


さっき周りから聞こえてきた声なんて、忘れちゃうぐらいだよ~。






門の近くまで来ると、ナツキくんのファンの女の子が歩み寄ってきた。


うわ、たまにいるんだよね。


私や杏がいても、お構い無しのひと。







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