続!イジワル王子とお姫様
ひゃあっ!


手……手ぇっ!


みんな見てる、見てるってばぁ~。


その場に固まる私に、ナツキくんがこう言った。


「なにに遠慮してんの。……オレに?」


ナツキくんじゃなくって、あの女の子たちに……。


って言おうと思ったけど、やめた。


だって、ナツキくん。


ニッて笑って、つないだ手を


そのまま大きくブンブン! って振るんだもんっ。


もう、それどころじゃなくって!


「なっ、ナツキくん!?」


「いーじゃん、別に。付き合ってんだからさ」


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