続!イジワル王子とお姫様
「桃ちゃん、どした? 笑顔んなったり、がっかりしたり」


杏と話していた銃士くんが、私の顔とグラウンドにいるナツキくんを見比べてニヤニヤしてる。


「ナツキくん、サッカー上手だなぁって……」


サッカーのルールとかよくわかんないけど、


運動神経がいいのは、見ててわかるよ。


「だってナツキ、運動は万能だからな~。勉強はサッパリだけど」


銃士くんハハッて笑ってる。


「……そーなんだ。走るのも早いもんね」


「桃ちゃんよりかは、遅いけどな!」


「……あれはまぐれだよ」


前にナツキくんとウチの家まで競走したコトがあって、そのとき……まぐれで勝っちゃったんだよね。


そのときのコトを銃士くんは言ってるんだと思う。


< 125 / 393 >

この作品をシェア

pagetop