続!イジワル王子とお姫様
「明日、英語の小テストあって……。家帰ったらやらねぇし、ついでだから勉強しながら待っててやる。それならいーだろ?」


ウソ~っ!


ナツキくんが自主的に勉強!?


待っててくれることより、なんだかそっちの方が申し訳ないような。


耳はナツキくんとの会話に集中してるものの、目は女子の視線を気にしてしまう。


見られてるぅー。


今までおしゃべりしてた子も会話をやめて、私たちがなに話してるか、聞き耳立ててるよ。


「……ううん! やっぱり今日は先に帰ってて」


私がそう言うと、ナツキくんはちょっと呆れ気味の声を出した。


「あのな……。オレが一緒に帰りたいつってんのに。桃香にそこまで拒絶されると、傷付く」


えぇっ!!


驚いてネットから顔を離すと、不機嫌そうなナツキくんの顔がそこにあった。


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