続!イジワル王子とお姫様
「もう、いーわ。勝手にしろ」


えぇっ!


ナツキくんは力まかせにネットを指でグッと掴むと、私の方へそれを押した。


「ひゃぁっ」


ネットを押された勢いで、前向きにコケそうになる。


「ちょっとぉ、ナツキくん!? 危ないじゃない、やめなよ……」


杏が慌てて私を支えてくれたけど、見ていた女子はクスクス笑ってるし、もうハズかしくてしょうがない。


「うるせーよ。……あ~あ、つまんねっ」


ナツキくんはそう言うと、そのまま走り去ってしまった。


銃士くんも慌ててそのあとを追う。



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