続!イジワル王子とお姫様
「どうしよう杏……。ナツキくん怒らせちゃった。普段あんなコトしないのに」


こんなコトなら、素直に「うん」って言えば良かったよ。


「大丈夫だよ。あとでメールしてみなよ。「やっぱり一緒に帰ろ! ナツキくん、大~好き!」ってね?」


杏はケラケラ笑って大したコトのように思ってない感じ。


「メールかぁ……。そーだね。してみる」


「ナツキくん、ちょっとイラついてるんじゃない~?」


ニヤニヤ笑う杏が、ちょっと不気味。


「え……なんで?」


「きっと、桃香に避けられてるって思ってるよ」


「へぇっ? 避けてなんてないよ?」


「そりゃね。朝の会話思い出してみてよー。

今日どっか連れて行こうと思ってたんじゃなあ~い? フフッ」




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