続!イジワル王子とお姫様
「ナツキくん、何にする?」


「んー、コーヒー」


「そっか。……じゃ、私も同じのにしようかな~」


私がそう言うと、ナツキくんはメニューを指でコツっとはじく。


「桃香、コレにすれば?」


へ?


ナツキくんの手元を見れば、ホットミルクの文字が。


「ちょっと~! 子供じゃないんだから、そのチョイスはナイよ?」


「いや、なんとなく。イメージで」


ナツキくんは冗談ぽく笑い、お店の人にメニューを見せる。


「じゃ……ホットコーヒーと、レモンティにします」


あれ?


ホットミルクじゃないんだ。



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