続!イジワル王子とお姫様
ふたりっきりの時間
ナツキくんちに到着。


住宅街の一角に建っている戸建てで、瓦屋根の、純和風のお家。


お庭はそんなに広くないけど、色とりどりの花や、手入れされた植木がお庭に植えてある。


「ナツキくんの家、素敵だね!」


「そーか? 死んだ爺ちゃんが建てた古い家だからなぁ。

親父も建て替えればいーのに、そのまんまだし……」


「ふーん。ナツキくんの家って、懐かしい匂いがする! こーいう家、好きだよ」


なんとなく、田舎のお爺ちゃんち思い出すなぁ。


「……あっそ、サンキュ。

なぁ、家ん中誰もいねぇけどいい?」


「え?」


話の流れがあまりにサラッとしていて、ドキドキする間もなかった。


ポカンと口を開いてしまう。




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