続!イジワル王子とお姫様
「ナツキ、小さい頃のコトあんまり覚えてないじゃない?

お母さんは大人だったから覚えてるわよ。

……今日だってね。帰ってくるなり、『あんま、彼女に喋りかけんなよ?』って言ってきたの。

ナツキ、昔からワガママな子だから……。独占欲も強いのねっ」


お母さん、ペラペラと喋り続けてる。


ナツキくんは、お母さんの言葉に対して、


「そういう意味じゃねぇっつの! 知るかよー。あ~あ、着替えてこよ」


なんて言って、逃げるようにして2階へのぼっていった。


ふたりって見た目はソックリだけど、中身は180度違うんだね。


アハハ……なんだか笑っちゃう。


「……見た? ナツキ、耳まで真っ赤になってたわよ。

からかうと面白いわぁ~。ウフフ」


うわ、お母さん恐るべし。




< 181 / 393 >

この作品をシェア

pagetop