続!イジワル王子とお姫様
早~い!


私はね、食べるの遅いから、ゆっくり。


ほら、クリームが……ベチョ。うぅっ……不器用。


手についたクリームを、自分で舐める。


そんな時、ナツキくんと視線が合った。


「……オイ」


――ドキッ!


うわ、もしかしてっ!


「桃香、その指オレに食わせろよ」


とかっ!?


キャー! どうしようっ!!


ひとりでテンパる。


ニヤけを必死で押さえ、ナツキくんバリのポーカーフェイスで見つめ返した。


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