続!イジワル王子とお姫様
「え……なぁに?」


ドキドキ。


それか、もしかしてこのまま……ごぶさたのキスッ!?


ナツキくんを見つめ、ちょっと首を傾げる。


「いや……。『なぁに?』って。ティッシュ、使えば?」


「へっ? あぁ、ティッシュ。ありがとぉ」


アハハ、おバカ。顔、熱いし。


ナツキくんが差しだしてくれたティッシュを受けとり、汚れた指を拭いた。


ドキドキがちょっとおさまってきた。


バカな妄想はやめておこう。


そう思ってたら。


「なー、桃香」


えっ!


ナツキくんは、テーブルに肘をついて、私をニヤリと見つめている。




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