続!イジワル王子とお姫様
『シュークリーム大好き!』とか言いながら、こんなに残してちゃワケわかんないよね。


いつもは女の子同士で食べたり、家で食べるからあんまり気にならなかった。


ナツキくんと一緒にいると、楽しいけど……ちゃんとしなくちゃって思うのに、できない自分が歯がゆい。


「……曲でも聞く? オレの最近のヘビロテ」


って言って、ナツキくんはカバンの中からipodを出してきた。


「え……?」


「授業がなー、死ぬほど面白くない時に……聴きながら寝る。

ホントはな、こんなコトしちゃダメなんだろーけど」


「ナツキくん、授業中に音楽聴いてるのぉ?」


「たまーにな? だってなぁ、他のヤツみんなアタマいーしさ。

ヤル気ねーなぁってなったら、これで現実逃避。聞いてみ?」


ナツキくんは、イヤホンを私に手渡してくれた。



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