続!イジワル王子とお姫様
……気遣ってくれたのかなー。


ナツキくんは私にイヤホンを渡すと、頬杖ついて私を見つめてる。


耳にイヤホンをあて、曲を聞いた。


「へぇ~。知らないひと。けど、いい!」


聞いたコトない声だけど、聞きやすい邦楽ロック。歌詞が前向きで、元気付けられそう。


こんなアップテンポの曲で、よく眠れるなぁ。私だったらワクワクして動きたくなっちゃうよ。


「ねぇ~、ナツキくん」


「ん?」


「今の歌詞、すごく良かった!」


「……あ、そう? オレあんま歌詞聞いてねぇんだけど」


ナツキくんはそう言って苦笑い。


「へっ? そーなの?」



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